6冊目 そうだ、「魔性の子」を読もう

小説

お読みいただきありがとうございます。
sstです。

今回紹介するのは、小野 不由美さんの「魔性の子」です。十二国記シリーズの序章と言われている物語です。小野 不由美さんの小説は、アニメから入った「屍鬼」の印象が強いです。他にも「残穢」とか読んだりしたのでてっきりホラー小説専業なのかと思っていましたが、そういうわけではないんですね。
「魔性の子」は、ファンタジー寄りのホラー小説です。
実は結構昔から十二国記は気になっていて、読んでみようかな~と思ったりしていたのですが、どれから読んだらいいのかわからないし、アレコレ考えているうちに別の本が気になってしまい、今に至るのです。。

以下はAmazonからの引用。

どこにも、僕のいる場所はない──教育実習のため母校に戻った広瀬は、高里という生徒が気に掛かる。周囲に馴染まぬ姿が過ぎし日の自分に重なった。彼を虐(いじ)めた者が不慮の事故に遭うため、「高里は祟(たた)る」と恐れられていたが、彼を取り巻く謎は、“神隠し”を体験したことに関わっているのか。広瀬が庇おうとするなか、更なる惨劇が……。心に潜む暗部が繙(ひもと)かれる、「十二国記」戦慄の序章。

主な登場人物

広瀬:母校の高校へ教育実習生として赴任。大学生。
高里:高校生。高里をいじめると祟られるといわれている。幼いころに神隠しに遭い、1年間行方不明に。
後藤:高校の先生。広瀬の高校時代の教師。

どんな物語か

物語の雰囲気は結構暗めです。ファンタジーと言っても、魔法を使ったり異世界に行ったりするような話ではなく、日本の高校が舞台なので、割と現実感のある設定です。
ただ、高校の同級生や関係者が次々とケガをしたり死んだりします。高里をからかった高校の先輩が、文化祭準備で釘打ちをしていたら、突然手に釘がぶっ刺さってくるみたいなことが起きます。でも、この程度は序の口。
高里に絡んだ同級生が、体育の授業の騎馬戦でもみ合いになったところ、なぜか生徒に踏みつけられる形で顔面がグチャグチャになって死亡したりします。騎馬戦で一緒に組んだ友人たちは、ずっと手を組んでいたから倒れていたなんて思いもしていなかったと証言していて、入れ替わったことには全く気が付いていません。知らんヤツと手を組んでいたのです。

徐々に大事になっていき、校内だけではなく週刊誌にも目を付けられるようになってしまいます。ただし、高里の祟りの元凶はこの程度ではひるみません。週刊誌の記者もぶっ殺していきます。家の前で張り込んでいた複数の記者に車を突っ込ませたり、怪異に襲わせて肉塊にしたりと容赦しません。
週刊誌の記者の対応が結構ウザいので、ちょっと清々しい感じはありますが笑

なぜ高里に絡むと事件が起こるのか?これは、昔高里の身に起きた神隠しと関係があります。
高里は幼いころに1年間行方不明になっています。ある日突然姿を消し、親族の葬式のときに突然姿を現します。全裸で。
まぁ周囲の人間はびっくりするわけですが、特に身体に異常はないんですね。ただ、これ以降から祟りが起きるようになるのです。

こうして色々なことが起こると、当然周囲からは孤立します。そんな中で高里と交流を深めていくのが、主人公(?)の広瀬です。教育実習生として母校に来るのですが、恩師の後藤から、お前は高里に似ている、的なことを言われ、高里と積極的にかかわりに行きます。
事件が起きると高里のことを本気で心配し、家族からも疎まれている高里を自分が暮らしているアパートに住まわせてやったりもします。

様々な事件が立て続けに起こるのと並行して、周囲では不思議な現象も起きています。犬のようなものを連れた、「キ」を探す謎の女性です。出会った人が、知らないと答えると、フッと消えてしまいます。

高里の祟りとは一体何なのか、なぜ高里を攻撃すると祟られるのか、そして「キ」を探す謎の女性。
これらを広瀬が突き止めた時、物語が一気に進み始めます。

読んでみてどうか

十二国記シリーズの序章ということで、私は特に何も考えずに「魔性の子」から読んでみましたが、ちょっと後回しにして読む人もいるみたいですね。
私がこの記事を書いているのは、実は後作の「月の影 影の海」を読んだ後なのですが、後作は今作と比べると結構ファンタジー色が強く、よくわからん単語も色々と出てくるので、素直に順番通りに読んだ方がわかりやすいかなとは思いました。
もちろん、「魔性の子」を後にした方がより深く楽しめる!という人もいると思いますので、自由に読んでみてよいのかもしれません。

ただ、これは後作を読んだからわかることなのですが、「魔性の子」は、十二国記シリーズの世界観のほんのさわりの部分だけが出てくる感じなので、これだけではまだまだ雰囲気がわかりません。

「魔性の子」だけ読んで、「なんか思ってたんと違う、、」となってしまう人も一定数いるかもしれませんが、ファンタジー要素を欲している人は、ぜひ後作も読んでみてほしいと思います。ちなみに、今作を読んでなくても、覚えてなくても、「月の影 影の海」は普通に理解できるようになっていますのでご安心を。

それでは、また!

コメント

タイトルとURLをコピーしました